なにわ男子とアオハル
私は、なにわ男子(関西ジャニーズJr.)の「アオハル~with U with me~」が大好きだ。
なにわ男子といえば、『なにわLucky Boy‼』や『ダイヤモンドスマイル』を含む現在オリジナル曲を7曲もっている。
『シンデレラガール』と同じような普遍的に名曲といわれる歌詞・曲調・キラキラを詰め込んだ『ダイヤモンドスマイル』は大舞台・音楽番組でよく歌われなにわ男子のファン以外からも定評がある。キラキラの青衣装をこの曲で目にした方も多いはず。名曲です。
大阪万博に向けた曲として『僕空~足跡のない未来~』はヒャダインさん作詞作曲ということもありキャッチ―な曲調と次世代アイドルとしての希望きらめく曲になっており、万博ムードが高まる中で多く歌われているなにわ男子を代表する曲の一つだ。
でも私はここであえて『アオハル~with U with me~』の話がしたい
『アオハル~with U with me~』が公に初披露されたのは昨年夏の舞台「少年たち」だ
ジャニーさんがなくなって初めての舞台・初めてのなにわ男子座長という注目度も高くプレッシャーの多かった舞台「少年たち」では、メンバーそれぞれにもさらに課題が課された。例えば「少年たち」のなかの一コーナーShowTimeでは、「初めて」長尾くんが衣装を全編を通して携わった。下の『アオハル~with U with me~』を歌う衣装は長尾くんのプロデュースだ
さらに『アオハル~with U with me~』は、今までなにわ男子のセンターといえば西畑大吾だったところを、「初めて」道枝くんがセンターをつとめる
歌いだしは道枝・高橋・長尾というグループの中での一番後輩な3人が務める
とにかく「初めて」づくしだったのだ
その点でなにわ男子にとって挑戦的な曲だと思っている
グループとしての知名度を得てきた中で、センターをあえて変え、歌い出しを後輩に任せ演出・衣装も後輩メンバーに任せた、この3曲目のオリ曲どんな意味があったのか、どんなタイミングだったのだろうか。
なにわ男子は「センターを固定しない」アイドルグループを目指している。誰がセンターでも良いグループ。西畑さんのお言葉を借りれば「横一列で活躍するグループ」だ
さらにいうと、ここから、なにわ男子の「アオハル」にちなんだお仕事が増えていく
『アオハル~with U with me~』は、そのあとツアー「なにわ男子First Live Tour2019〜なにわと一緒に#アオハルしよ?〜」のテーマとして使われ、今現在放送中のドラマ『メンズ校』の主題歌にもなっている
メンズ校HP;https://www.tv-tokyo.co.jp/menskou/
いわば、結成2年目のなにわ男子はこの“青春(アオハル)”というイメージに沿ってプロデュースされてきた といっても過言ではない
なにわ男子のファン層はもちろんティーンの人気は譲れないが、社会人層にも定評がある
そんな広いファン層に対しアオハルを強調したのは何故なのだろう
関西から誕生したグループの先輩でもある関ジャニ∞の大倉忠義(34)は、昨年からなにわ男子をプロデュース。会場で2日間の公演を見守り、「彼らの頑張る姿を見て同世代が夢を持ってくれたら」と期待した。
私は、この大倉さんの一言にすべてが詰め込まれているとおもう
グループ結成1年で、24時間tvに携わったり万博事業にも参入しオリジナル曲を3曲もらえたり座長を務めたり、メンバーの出演する映画・ドラマ・バラエティが数多くあることはあまりにも恵まれているといってよい
グループ結成からの異常なスピードは、そのメンバー構成に大きなヒントがある
西畑・大西は、入所してからまもなく関西ジャニーズJr.の顔としてメインに立ち多くの仕事をこなしてきた
一方大橋・藤原は歴の長さはあるものの、メインのバックとしてマイクを持たしてもらえない、雑誌に出ること表舞台に出ることが当たり前ではないポジションを経験している
長尾・道枝・高橋は、歴の長さは藤原のよりも10年も短い。しかし、入ってきてからすぐ主要なポジションの就くようになり、ドラマ出演などで名まえを聞いたことがあるメンバーでもある
そんな、”ベテラン”7人なのだ。
関西ジャニーズJr. の中で長らくグループができなかったこと、その中でグループとしてこの7人が引き抜かれたことはたくさんの動揺を与えたけれど、だからこそ関西ジャニーズJr.の活躍できる土俵を固めておきたいという責任とデビューするという夢をもつまっすぐさがある
歴も年齢もポジションもスキルもも違う7人が集まったとき、まだ距離感があった。いままで、関わることの少なかった先輩後輩がいるのだ
その距離感をいかに縮め、一体感を出していくか。それは他の関東のグループにはなかった課題で、だからこそ見ていて楽しい
なにわ男子の驚異的な活動の幅の広げ方とその中でなにわ男子の関係性が変化し売り方も様々に変容していく様を楽しめるのはいまのこの時だけだ。
「なにわ男子がこんなに頑張っているなら私もちょっとがんばってみようかな」
「夢っていいな~」
この感覚は同世代だけでなくいかなる人も持ち得る感情だと思っている。夢って聞こえはちょっと儚いけど、目標・前に進もうって気持ちはいかなる人も持ち得る
そういう漠然とした希望をなにわ男子は与えてくれる
だからまぶしくてキラキラしている
「青春」は、人生の中で1度しか経験できない。でも振り返ってみると、すごくときめいていて2度と戻れないんだなあという寂しさを覚える(現役高校生の皆さん どうか楽しんで)でもその「青春」のありがたみというのは、過ごしている当時は当たり前で、当たり前でなくなった時にそのまぶしさと儚さに思い出に浸ってしまう 酸いも甘いも楽しめるように(たぶんきっと)なる
これが、今のなにわ男子なのだと思う
なにわ男子の成長の過程で、今この時が「青春」そのものだ
あの輝きはもう2度と経験できなくて
そのときめきを全部封じ込めたのが
『アオハル〜withU with me〜』だとおもう
この曲を思い出せば、私たちは「なにわ男子の青春」に触れられる
ツアーは、なにわ男子が「青春」を過ごす中でのお披露目会(いわば文化祭的)だった
あの時できることを全部詰め込んだものだ
現在放送中の『メンズ校』は、修学旅行に近いかもしれない。
「青春真っ盛り」のなにわ男子の記録だ
個性の強さになじめない思いをしていたけれど、その個性をしっかり表現できるのは、そして仲良くできているのは個性を大事にしているから。
最初はそのことに気づかなくて遠ざけてしまうけど、次第に分かり合っていく距離が縮まっていく。そして一つの目標を胸にそれぞれの得意が重なって、念願だった自由を勝ちとる日が…ってまだわからないけれど
なにわ男子の軌跡をたどり未来をみこしているような内容(になっていくと思う)である
『アオハル~with U with me~』がどういった経緯で、なにわ男子に与えられたかはわからない。
だけれど、あの夏、この曲がなにわ男子に与えられたことによって告げられた「なにわ男子の青春期のはじまり」は今だけの今しか見られない大切なものになっていくはずだ
思えば、『アオハル〜withU withme〜』を最初聞いた時は、めちゃくちゃに若いアイドルが歌いそうな歌という印象と高校を卒業してしばらくたつ藤原・大橋・西畑の学生衣装に少し慣れなかった思い出がある
でも今ではなにわ男子の中で一番好きな曲だ
それは今のこのなにわ男子の青春を見ているんだ という感覚を得たからだと思う
だから、青春を告げたこの曲は私にとってまぶしくってまっすぐで今のなにわ男子らしいなと思う。ものすごく等身大な感じ。背伸びしていなくて。そのまま。
だから大好きだ
いつかこの曲を聞いた時、なつかしさに浸るときがくる
そんな未来がもう楽しみだったりもする
3年目のなにわ男子はどんな軌跡を描くんだろう